株価間倍率を確認するスクリプトを書いた
似た株や指標は似た動きをすることが多いので、その価格差が生まれた時を狙って取引をする手法があり、それは裁定取引の一種です。特に、日経平均とTOPIXの倍率を指してNT倍率と呼んだりします。
今日のレンジ展望 相場見通しとここまでの市況。 個人投資家の相場観をサポート
各種株価間の倍率(これ何か呼び名はあるのだろうか)を確認しようと思いスクリプトを書きました。株価データは 株価データサイト k-db.com から取得しています(もっと良い方法あるだろうか)。
PythonとかPandasに慣れていなく雑です。
データダウンロードするスクリプト
計算してプロットするスクリプト
こんなグラフが出力されます。
finch+twirlでのhtmlレスポンスの返し方
finchでtwirlのテンプレートの出力を返したかった。
Endpoint[Text.Html]
って感じでレスポンスのcontent typeを指定出来そうだが、ドキュメント読んでもText.plain
の例はあったのだがText.html
の例が無く、わからなかった。
結局これで解決はした。
val helloApi: Endpoint[Response] = get("hello") { val content = html.index().toString() val res = Response() res.content = Buf.Utf8("text/html") res.contentType = typ res }
参考
市場への興味
7月に開催された Yahoo! Japan の Hack Day では最優秀賞は「日米為替における予測モデルの提案と評価 – 機械学習による為替予測AIの実装」というテーマのチームが選ばれたという記事を読んだ。どのような結果をだして最優秀賞に選ばれたのかとても気になるところである。
「異例中の異例? モノをつくらずに受賞」(Hack Day最優秀賞編) - Yahoo! JAPANコーポレートブログ — 「異例中の異例? モノをつくらずに受賞」(Hack Day最優秀賞編)
最近は市場が面白くて、金融についての書籍を気の赴くままに読んでいたりする。 数字の上下とそれを統一的に説明するような構造の理解には興味をそそられる。 直近読んだ書籍で面白かったのはこちら
- 作者: 松葉育雄
- 出版社/メーカー: シーエーピー出版
- 発売日: 2014/10
- メディア: 単行本
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千葉大工学部の先生の書かれた本で、日経平均の過去データを使いながらそれがどのような統計的性質を持っているかを教科書然として分かりやすく説明している。 例えば、株式市場の値動きは基本的にはほぼランダム・ウォークであるということは広く知られているが、それを実際に確認する。 日経平均や為替やトヨタの株価などの自己相関関数をプロットしてみても、95%の信頼区間の中に収まるという。その程度ではランダムに相場は上下しているのである。
現代のポートフォリオ理論の前提となる考え方に「効率的市場仮説」というものがある。市場は効率的であり、すべての情報は一瞬のうちに価格に織り込まれてしまうという考え方だ。 価格決定モデルとしても有名なブラック・ショールズ・モデルもランダム推移を前提としている。
それでは、株取引における経験則やテクニカル分析などは全てデタラメなのだろうか。 そのような疑問を解消しようというのがこちらの本の目的の一つでもある。
テクニカル分析が成功するのは、データに時間相関があり、その時間相関を引き出せるようなテクニカル指標が利用できる場合に限られる。従来の指標がそのような性質を持ち合わせたものだろうか、この疑問に答えるのが本書の1つの目的である。時間相関があるからこそ、将来がある確率でもって見通せる。 (中略) 本書では、テクニカル分析に利用価値があるのか、どのような場面で価値があるのかを数学的に調べた結果を著した。最も重視したことは、テクニカル分析は金融デーtあに対していったい何をしているのか、売買のタイミングの適切な出し方を算出しているのか、時間相関を通してこれらの疑問に答えることである。
テクニカル分析に用いられる指標には大きく分けて2つあり、本書ではその中でも幾つかの指標について定義を与え、その指標が実際の市場でどの程度有効かを確認している。
まあ、もちろん、これらの指標が完璧にワークして今直ぐ市場で大儲け出来るような話にはならない。 しかし、このように市場がどのような性質をもって動いているのかを数学的に記述する試みは面白く、正に自分が読みたかった本だったというわけだ。
「効率的市場仮説」を前提にしたランダム・ウォークで全ての動きが説明出来るわけもなく、直感的にもそれは分かる。 例えば本書の中では、ランダム・ウォークから外れる動きをイベントやアトラクターなどと呼んで信号処理分野のインパルス応答に見立ててモデル化している。 リーマン・ショック後にブラック・スワンなんて書籍が流行ったのもまさにそのその脱効率的市場仮説的な流れだろう。
冒頭の Hackathon の為替予測みたいに、昨今の機械学習の発展と共に市場の適用も増えていくのだろうか(現状どれほど導入が進んでいるのかは知らない)
一方で、自動取引が加熱しすぎた結果についての批判も生まれていて、これはオンゴーイングな議論の的でもある。
- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,渡会圭子,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: 単行本
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ねーこ on Twitter: "PTSのアルゴこれだからね。他社を誘因する以外ほかにどんな目的があるの?っていう https://t.co/kHjYv2R6DI"
市場が面白いなと感じるのは、ある手法が一般的になるとそれが陳腐化してしまう所にもある。 例えば今後 Deep Learning を使う手法が有効と見做されて一般化されたとしても、それはいずれ有効で無くなる。
未来には市場の動きやそれで儲けるための手法がどのような結果に行き着いているのだろうか。 それを見られる日が楽しみである。
狭小邸宅を読んだ
不動産クラスタでちょくちょく引き合いに出されるので気になっていた狭小邸宅を読み終えた。 ペンシルハウスを売る消費者向け不動産会社の営業をしている主人公とその業界の話である。
雰囲気は以下のbotを参照
「おい、お前、今人生考えてたろ。何でこんなことしてんだろって思ってたろ、なぁ。なに人生考えてんだよ。てめぇ、人生考えてる暇あったら客みつけてこいよ」
— 狭小邸宅bot (@kyosho_teitaku) September 1, 2016
「いや、お前は思っている。自分は特別な存在だと思っている。自分には大きな可能性が残されていて、いつかは自分は何者かになるとどこかで思っている。俺はお前のことが嫌いでも憎いわけでもない、事実を事実として言う。お前は特別でも何でも無い。何かを成し遂げることはないし、何者にもならない」
— 狭小邸宅bot (@kyosho_teitaku) September 3, 2016
「売るだけだ、売るだけでお前らは認められるんだっ、
— 狭小邸宅bot (@kyosho_teitaku) September 2, 2016
こんなわけのわからねえ世の中でこんなにわかりやすいやり方で
認められるなんて幸せじゃねえかよ。最高に幸せじゃねえかよ」
ほかの人のレビューはこちらの総論と各論が面白かった。
そちらから参照されているように、このコメントはとても共感出来る。
なぜならどこからそうなったのかわからないが、仕事ができるようになった「僕」は終盤の友人たちに会う場面などからわかるように、確実にどこかが狂っているからだ。つまり狂った営業マンだけが「狭小」な家を「邸宅」として売ることができ、その狂気に感染した人間が「狭小邸宅」に住む。そんな怖ろしい日本の現在を鮮やかに描く、実力派のデビュー作だ。
『狭小邸宅』 (新庄耕 著) | 今週の必読 - 週刊文春WEB
探している住宅はその人の人生の投影である。Amazonなどのレビューでは小説の終わり方はあまり評価されていないが、物理的な住宅に投影される「狭小」な自分と「邸宅」な自分の無自覚な自意識を描いたラストシーンは個人的にはとても強烈だった。
スノーボール〜ウォーレン・バフェット伝〜を読んだ
伝説的投資家、ウォーレン・バフェットの伝記を読んだ。文庫で上中下の大作。
スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: アリス・シュローダー,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: 文庫
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スノーボールというタイトルが付いている。初めはどういう意味かわからなかったが、これは資本が雪だるま式に膨らんでいく様を表しているらしい。Like a Rolling Stone的な趣がある。
恥ずかしながら投資についての知識はからきしだったので、とても長い書籍だったが全ての出来事が新鮮で終始飽きずに読むことが出来た。バフェットはバークシャー・ハサウェイのCEOだったという事実は知っていたが、会社の起こりが紡績事業を行っていた会社だったということは驚きだった。IT銘柄が嫌いな割にはビル・ゲイツと親交が深く、自分の財団の資産をビル・ゲイツ財団に寄付するくだりなどはなるほどという感じだった。
伝記なのでもちろん彼の人間的な部分にも触れられており、特に妻のスーザンが亡くなったシーンは物語のクライマックス的な趣があった。
この著作をきっかけにバリュー投資についての勉強してみようかなと思うようになった。
世紀の空売りを読んだ
マネー・ショートが映画化されて話題だったので原作の方を読んだ。
- 作者: マイケル・ルイス,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 30回
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金融用語の知識があったほうが映画が楽しめると聞いたので、それならばテキストで楽しんだ方が良いなと思ったので書籍を先に楽しんだ。最近はある程度話題になった金融界隈の文庫を読んでいる(リーマン・ショック・コンフィデンシャル、ウォーレン・バフェット伝の二冊だけだけど)。
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: アンドリュー・ロスソーキン,Andrew Ross Sorkin,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: 文庫
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金融界隈の物語はそのスケールの大きさが読んでいてSFのように面白いし、今回読んだ本もこれまで読んだ本の登場人物が出てきて点が線になる感じ、スピンオフ作品的な感じが尚更良い。マネーは誰しもにも関わるテーマだし、その延長線上にあのファンタジーのような世界が広がっていると思うと感慨深い。
また、とは言っても現実の世界の話なので、リーマン・ショックとは何だったのか、いかに債券市場が暴走したのか、その中でウォール・ストリートの投資銀行たちはどう立ちまわったのか、サブプライム・ローンとは、モーゲージ債とは、CDOとは、CDSとはなどなどの知識も得られるのでお得な体験になっている。
M・ルイス氏は同様に金融界隈についての著作をいくつか書いているらしい。ライアーズ・ポーカーと迷ったが、次に読む本はブーメランに決めた(リーマン・ショック後の欧州危機について著作)。フラッシュ・ボーイズ(HFTに関する著作)もOmiさんが面白いって言っていたので早く読みたい(しかしまだ文庫になっていない。ハードカバーは買う気にはならないし、Kindle版を買うのもいまいち好きではないというか文庫という形態が好きすぎるので文庫で読みたい)。
- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: 文庫
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- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,東江一紀
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/10/04
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (6件) を見る
作品の中で好きなシーンは、医師から個人投資家に転身した天才マイケル・バーリが、自分がアスペルガー症候群だったと気づき愕然とするシーンです。
embulkでgithubからpluginをインストールする方法
ビルド(Java)
./gradlew gem
ビルド(Ruby)
rake build
pkgの下にgemファイルができるので、
embulk gem install pkg/xxx.gem
する。
@satoshihirose こんにちは、git cloneして、javaなら./gradlew gem ; rubyならrake buildです。pkgの下にgemファイルができるので、embulk gem install pkg/xxx.gemとすれば良いです。
— hiroyuki sato (@hiroysato) April 22, 2016
@hiroysato @satoshihirose 手前味噌ですが、 https://t.co/9qDNGlNQ0O という方法もあります。
— joker1007に宜しく (@joker1007) April 22, 2016